さてさて、お金の話です。
どんなに綺麗事を言っても、お金は大事です。
今後の生活のために、きっちり確保したいところです。
- 高収入配偶者から低収入配偶者に今後払う、メンテナンス。
- 財産分与
この件に関して友人からのアドバイスは、大きく2つに別れました。
「ここで、いろいろ交渉できるから、しっかり対策してメンテナンスをとってやれ」
「2000ドルを手に入れるために、3000ドルを弁護士に払うことにならないように、冷静に」
これって、どちらが正しいとかじゃなくて、相手をよく見て判断しないといけないのかなと思うのです。
なんせ、相手はナルシスト。ナルシスト全員が一つの行動を取るわけでもないのですから、これが正解ってないんですよね。
とはいえ、真理かなと思ったのは、ナルシストに「損をしてる・負けた」と思わせないことが一番なのではないでしょうか。
まずは、「もっと取ってやろう」とか「なるべく払わないようにしよう」という行動を取らないことです。少なくとも、ナルシストの前では、厳禁です。10倍になって返ってきます。その結果、失うものが更に大きくなる可能性もあるのです。
人間関係は、鏡といいます。
ナルシストは中身が空っぽで、信念がない。だから、こちらの様子を見て、自分の態度を華麗に変えてきます。
逆手に取れば、こちらの態度で相手に影響を与えることができるのです。
相手がナルシストでなくても、
「実際に金額を目の前にしたり、目の前であなたが何かを持っていこうとするのを見たりするだけで、惜しくなって屁理屈こねて、わたさないように動き出すものだ」
と思っていなさいとも、言われました。
だからまず、相手には目の前にある「物」は、わたしてしまうのが得策です。
かくいうわたしたちも、別居時にお皿や家具を持っていくときに大いに揉めました。
そのことはまたの機会に書くとして、わたしたちは、彼のわがままを受け入れて持ち出せなかったものは諦めました。
なるくんが十分持っているものを分けずに、こちらが買い足さなきゃいけなかったものや、おいてきたものの購入金額と現在の価値のリストを作成して、財産分与が50/50なのだからその分離婚成立時に精算するよう弁護士に書類を作成してもらう旨を伝えました。それに関しては、是とも否とも言いませんでした。まだ先の話ですから、それに対して揉める場ではないのでしょう。一度書面になって、サインするときになにかごねるでしょう。そのとき、またわたしがいらないものを1つ2つ譲ればいいのです。
こちらは、「物」を諦めて、負け側に立つ。でも、その保証は法律に従って受け取る。
財産は半分にするのが決まり。片方が、価値のあるもの(婚姻中に購入したものに限ります)を保持するなら、もう片方から50%分の権利を買い取らなくてはいけないというルールがあります。
諦めた「物」に思い入れがあるなら、つらいこともあると思います。その「物」に、このゴタゴタを長引かせるだけの価値があるかを冷静に見ることが大事です。
わたしの戦略として、なるくんに対しては、常にこの姿勢です。
- お互い、子どもを第一に考えましょう。
- 親として、わたしたちは同じチームです。
- わたしは、あなたと対立するという意志はありません。
もう、あなたのターゲットにはなりえないけど、あなたを恨んでいるわけでも、勝ちたいわけでもありません。
わたしはあなたの状況も理解しているし、あなたが欲しい物もわかっていて、それを奪うつもりもありません。
これって、洗脳されていたときの彼から見たわたし。ある意味、20年かけて勝ち得てきた信頼です。
ちがうのは、「(すでにターゲットではなく、対等なので搾取され続けることはできないから、)法律で決められた分は、いただくね」ということです。
恨みつらみで、復讐したくて「いろいろ奪ってやろう」という気持ちになるのはよくわかります。わたしも「ざまあ系」のお話が大好きです。でも現実は、ナルシストから離れること。これが最重要事項です。
自分の父親が、ナルシストで、母親が自分たちを連れて逃げ出したという経験がある人と話したとき、わたしが聞いたこと。
「お父さん、その後どうなった?」
反省したのだろうか。変わったのだろうか。
「He lived miserably. He died miserably.」(彼は、惨めに生きて、惨めに死んだ)
というのが答えでした。そう、ナルシストは変われない。だから、ナルシストと分かった時点で「逃げろ!」というアドバイスしかない。
弁護士費用つかって、その場で戦わずとも、生き方を変えられないナルシストはかってに自滅してくれる。それでいいじゃないか。
人を恨めば穴2つ。
それよりも、離婚後自由にわたしらしく生きていくことが、一番の復讐です。
付け足すなら、新生活のために最低限の家具等を確保できたなら、あとはお金をもらったほうがいいと思うな。
お金は増やせるけど、ものは古くなって価値がなくなっていくだけ。