AIテクノロジーの功罪は様々な場面で議論されているところです。
Googleから、Geminiを使ってみませんかというメールが来ました。
これは、前身のBirdsに取って代わる生成AIの機能なのだとか。
文章を書くのは、好きな方なのでこのブログをAIに書かせようとは思いません。
しかし、ちょっと試してみようと、「冷蔵庫の中身+だしが美味しい+短い時間で作れる夕食」なんてキーワードを打ち込んで出てきたレシピが美味しそうでついつい保存してしまいました。
家の娘たちに聞くと、ChatGPTを学校の宿題で使ったことがあるそうです。
りんりん「でもすぐバレるんだよね」
おねえ「使うのは、アイディアを整理するためだけ。間違ったこと書いてあることもあるし。そのまま提出するのじゃバレて当たり前でしょう。ちゃんと自分で調べて、作文の補助的に使わないだめだよ」
なんて、母は「へー、宿題に使えるんだ」と感心している横でおねえがりんりんに教育的(?)指導をしていました。
そんな中、義父とおねえの間に問題が起こりました。
去年のクリスマス前に義父母の家に遊びに行ったときに、義父がおねえに絵を描くのを頼んだそうです。
おねえはデジタル以外の様々な絵を描きます。
親の贔屓目をなしにしても、とても個性的な素敵な絵を描くのです。
大学もはじめは美術専攻にしていました。
ただね、言われたものを、言われたとおりに描くことができないということで、これじゃあ仕事にできないから、趣味として美術のクラスは取り続けるけど、専攻は心理学にするといって専攻を変えた経緯があります。
義父に頼まれて、義父の頭の中にあるものを描き出すという作業、無理じゃない?
と聞いてみたのですが、義父がすごい乗り気で老後の一大プロジェクトとして夢を語っていたので、断りきれなかったから努力はするといっていました。
案の定、日々の宿題に追われ、バイトに追われ、息抜きに自分の心の赴くままに絵を描いたりしているものの、どうしても義父に依頼された絵はかけない。
そのうち、義父からの催促が毎日のように来るようになりました。
なんせ、あのなるくんを育てた方です。
催促メッセージは脅迫に近いようなものになってきました。
- 自分は、いままで孫のお前にいろいろとお金を使ってきているんだ、そろそろ恩返しをするときじゃないか。
- お前の絵を元に、義姉夫婦にビデオ制作を依頼しているんだ。彼らが、困るじゃないか。
おねえはきちんと、今はテスト期間だから、時間が取れないんです。どうしても、イメージが沸かなくて。などと事情を説明していたそうです。
すこし、精神的に参ってきたようなので、「ままが断ろうか?義父は断り方を間違えると、お前はオレの遺産がいらんのかとまでいってきそうじゃん。ままなら、もともと離婚成立したら他人になるんだし、怒らせても気にならないし」と聞いてみました。
おねえは「もしかしたら頼むことになるかもしれないけど、頑張ってみる」といっていました。
そして、とうとう義母からの催促まで始まった時点で「まま、もう耐えられない。前に言っていた、メール書いて」と頼んできたのです。
「いいけど、英語チェックとかしてね」
といいおいて、とりあえず外に出て一服しながら、どんな感じでメール書こうかなと思案しているときに、ひらめいたのです。
ChatGPT
わたしも、一本と言って外に出てきたおねえを捕まえて、「今から、ママの言う内容を含んだメールの文」でChatGPTに入れてみて。
「わたしも仲間に入れて」とやってきたりんりんも一緒になって、条件を訂正しながらChatGPTを回すこと10分。最後に、おねえが不自然にならないように文章に手を入れてお断り文章ができました。大雑把な内容は以下の通りです。
- 今朝、おねえがメンタル・ブレイクダウンを起こしました。みいが事情を聞いて、おねえからの依頼により、このメールを書いています。
- おねえの作品づくりは、彼女の心のなかから湧き出るものを絵に表現するタイプで、依頼されたものを依頼されたように描くことができません。
- わたしたちは、彼女の父親からのトラウマを抱えていて、カウンセリングにかかりつつ、薬の服用もしている状態です。
- この一節は重要です。なぜなら、義両親は離婚原因についてなるくんからしか聞いていないからです。ついでに、ぶっちゃけてしまえ。
-
- これまでしていただいたことのお返しを要求するといった言葉は、おねえのトラウマ体験を思い出させるトリガーになっています。
- おねえは義父に直接断ることを恐れている状態です、彼女の精神安定を第一に考え、今回の依頼は、わたしの判断で、お断りすることにしました。
- 理解を求める。
- また、遅れたことで、義姉夫婦にはご迷惑をおかけします。別の方法でこのプロジェクトを進めていくことをお願いいたします。
- もし、この件についておねえと話をしたいときは、カウンセラーが同席してくれるということです。
「義姉夫婦」にもメッセージを加えることで、宛先は義父、CCに義母と義姉夫婦を加えて第三者の目も入れてみました。そして、勝手に被害者ぶってるといった非難が来ないよう、カウンセラーの存在も主張してみました。
これを、直接的な表現を使わず、相手に対して失礼のない文章で書いてくれたChatGPT。
使える!
メールを送ってから、まる1日。
なんの反応もありません。
おねえにも確認しましたが、彼女の方にも連絡がないそうです。
こわっ。。。
本当に使えるのかどうかは、相手からの反応がない限り、保留となりそうです。