離婚に向けて、現金へそくり、州法の確認、そして弁護士の選定をしている際も、わたしのリサーチは続いていました。
経験者の人たちに、自分の状況を赤裸々に伝えてアドバイスを貰いました。
その中で、どんな離婚理由であっても共通して「大変だったこと」として挙げられたのが、「名義変更」でした。
例えば、自分が主に乗っている車も、LicensePlateはパートナーになっている。それだけでなく、組んだローンもパートナーだったりすると、面倒になります。
もちろん、財産分与は50/50なので車を失うわけでは無いが、ローンを完済するまで待ってから車の名義変更を離婚後しなくてはいけないなんて、「いつになったら、離れられるんだ?」って気が遠くなってしまいます。
パートナーが新車を買って、自分はその車に乗るわけじゃないのに、その車のローンの半分を払うように要求されることもあるそうです。
まずは、以下の名義をはっきりさせていきましょう。
- 家のローン
- 車のローン
- 車の名義
- 車の保険
- その他のローン
- 投資のアカウント(結婚後に開いたもの)
- クレジットカードの名義と残高
- 健康保険
ちなみにうちは、こんな感じでした。
家のローン |
共同名義 |
車のローン |
なし |
車の名義 |
2台共なるくん |
車の保険 |
家族割り |
投資のアカウント |
なるくん |
クレジットカードの名義 |
なるくん1つ みい2つ |
健康保険 |
みい |
そして、うちの経済状況を大雑把に説明すると、なるくんは中の上ないし、上の下当たりの収入。ただし、なるくんはものすごい散財家です。入ってきたものは全て使う。
だから、もともとわたしがお金を別立てで貯蓄し、翌年の税金のためになんとかお金を確保するという生活でした。だから、へそくりもしやすかったんですけどね。
まず、家のローンは離婚成立後、なるくんがわたしから買い取ることになるので、マーケットの価値からローン分を引いて、利益分を半分にします。
ここで、水面下で離婚の準備をしているさなかに、なるくんが高級電気車を一台勝手に購入して、なるくん名義の車のローンが一つ増えるという想定外のことがおこりました。なるくん名義の車が3台です。
3台目購入の理由は、一台はもともとなるくんが乗り回していた車だったのですが、なるくんが完全リモートになりほとんど乗らなくなったとき、おねえが免許を取ってバイトに行くのに乗り始めたからです。
もう一台のなるくん名義の車は、実際にはわたしが買って、返済した車なのですが、手続きをするときにすべて彼の名義にされてしまっていました。
さてどうするか。
まずは、おねえが乗り回していた車を、プレートの更新時におねえ名義にしてはどうかと提案してみました。おねえからも、$1000で買い取りたいと申し出ました。
ただし、おねえが起こした事故で、このとき車に凹みがあったのです。なるくんは、修理せずに保険会社から廃車にする分として$4900を受け取り着服していたのを知っていたので、おねえから更にお金を取るのは、やりすぎだとそのまま名義変更させるのに成功しました。
そして、わたしが乗っていた車は、故障が続いていたので、$5000ほどかけてあちこち修理しました。お金を使えるうちに使っておかねば。そして、その車を1年後に免許を取る予定のりんりん専用車にすることを発表。
****ナルシスト相手に、相談してはいけません。決定したことを何気なく、当然のような流れで、報告するのが正解です。
だから、わたしにももう一台車が必要になるということになります。
これまで、中古しか乗ったことがありませんでしたが、ここは長く乗れる車をと、新車を購入。このときは、わたしの名義でローンを組み、プレート登録もわたしの名義にしました。
これって、世帯収入をもとにローンを組むけれども、名義はわたし一人で良かったというのが大きなプラスでした。
車の保険は、いったん家族割にわたしの新車を加えましたが、離婚の意志を伝え、別居してすぐに自分だけの保険に入りました。ただ、子どもたちの車をわたしが運転したり、仮免の練習に付き合ったりするために、家族割に運転者として名前だけは残してもらっています。
投資アカウントは、とりあえず、どこにアカウントがあるかだけ、弁護士に伝えてあるので、その裏取りは任せています。結婚後に始めた投資アカウントはすべて50/50です。
クレジットカードは、彼名義のカードの家族カードをわたしが持っているのが一つ。わたし名義のカードの家族カードを彼が持っているのが一つ。そして、わたし名義のストアクレジットカードの番号を彼が使うこともありました。これまでは、返済は共同名義の口座から払っていたので問題なかったのですが、この整理は、離婚成立を待つ前にやってしまったほうがいいように思います。
わたしがやったこと。
- 私名義で使っているサービスの引き落としを、共有口座から自分のクレジットカードに変更。
- 別居するまでの生活費は、彼の名義のクレジットカードの家族カードを使う。
- 別居するまでに、クレカの負債はすべて払ってしまう。
- ここで、忘れがちなのが、離婚成立までわたしたちは夫婦であり、収入はすべて共有財産であること。家族の一員の負債を家族の収入から支払うのはとうぜんです。
- 2枚だったわたしのクレジットカードを1枚にする。(クレジットスコア対策)
- そして、クレジットカードの番号を変更。
健康保険は、もともとわたしが正規雇用になったとき、なるくんの会社の保険より、わたしの会社の方が条件が良かったことから、家族みんなでわたしの保険に乗り換えていました。
さて、状況はこんなふうに変わりました。
家のローン |
共同名義 |
⇨ |
なるくんが買い取り 離婚成立後、計算して現金をもらう。 |
車のローン |
なし |
⇨ |
なるくん1つ みい1つ |
車の名義 |
2台共なるくん |
⇨ |
なるくん2台 みい1台 おねえ1台 |
車の保険 |
家族割り |
⇨ |
自分の車だけ |
投資のアカウント |
なるくん |
⇨ |
半分にした額を、離婚成立後計算して現金でもらう。 |
クレジットカードの名義 |
なるくん1つみい2つ |
⇨ |
なるくん1つ みい1つ |
健康保険 |
みい |
⇨ |
みいと娘たち 1年に一度の更新が離婚成立前だったので、そのときになるくんの名前を外しました。 |
さて、ここまで先に算段をつけておく、わたしのメリットは、
- なるくんの車ローンの半分を負うのではなく、「お互いそれぞれのローンの支払をしましょう」という話に持っていきやすい。
- この先、いつかは車を購入しなくてはならないなら、世帯収入がたくさんあるうちにローンを自分名義で組んでおくほうがいい。
- りんりんの車の名義をなるくんのままにしておくことで、更新時の支払いはなるくん担当になります。ちなみに、おねえは成人しているので、自己負担です。
- 10代の運転者2人を加えた保険料は高いです。それは、父親にまかせて、わたしは自分の車だけ、別の会社から買うことで、とても安くなりました。
- 散財大魔王のなるくん、別居後の彼のクレジットカードの負債がわたしに回ってきては困るので、別居時で返済済みという形を作りました。よって、クレジットカードの負債は自分の分だけ、面倒を見ればいいと交渉できる。
長くなりましたが、わたしが取った方法は、うちの家庭環境にあった対策です。いろいろなご家庭があると思います。考えるべきは、離婚後、資産も借金もすべて50/50になるということ。自分が請け負うことになる借金を、どれだけ事前に減らすことができるかがポイントになります。
正直、散財大魔王のなるくんが現金で資産をためているとは思っていません。だから、そこはもう考えない。あったらめっけ物だと思っています。
家の買い取りでわたしに渡す現金については、彼がEquity Loanを彼の名義で開き、わたしに現金を渡すことになります。それが無理なら、家を売って、売上分を半分にします。正直私は、売ったほうが高く売れると思っているのですが、なるくんは自分のステータスになる豪邸を手放す気はないようです。「一人で、あんな大きな家を維持してくのは無駄なのに」と思うのですが、彼の自尊心の寄す処を取り上げることで余計な争いをする必要はないと思うのです。
友人たちからもらったアドバイス、
「憎きアイツ、と思って喧嘩をして弁護士に必要以上にお金を払っても仕方がない。冷静に、自分のこれからの生活にフォーカスすること」
これは、まさに金言だと思うのです。
これまで、散々な目にあわされてきました。
でも、復讐するのは、今じゃない。
まずは自分の生活を大事にする。
そして、なんの未練もなく、ナルシストがいない生活を謳歌することが、ナルシストに対して一番の復讐になると思うのです。