かつてのわたしから見たなるくんは、「自信」が服着て歩いているような人でした。
「自分は、すべてのことを知っている。そして自分がすべて正しい。」
そう本気で信じている人なんだと思っていました。
わたしの感覚だと、否定されてそこまで怒り狂うって、本当に自分が正しいと心の底から思っているんだと思ったものです。
しかし、違うんですね。
自分に自信がないから、『相手を言いくるめて、コントロール』したり、『都合が悪くなると攻撃に出て、自分の支配下に置く』ことをしたり、『相手を洗脳して、自分が王である王国の住民にする』なんてこともしたりするんです。
この洗脳は、本当にたちが悪いです。
彼から精神的に距離をおいて1年、別居を始めて4か月。
未だに、「ああ、ずっと信じてたこれって、なるくんがそう言ってただけで、なんにも根拠がなかったな」と気がつくことがまだまだあります。
例えば、
- お前の英語力は小学生以下。
- お前が、異常に気にしすぎるだけだ。もっとお前のためにも、鈍感になれ。
- お前には◯◯なんてできない。〇〇にはありとあらゆる言葉が入ってきます。
これがひいては、
- 俺を怒らせるお前が悪い。
- 俺に、罪悪感を感じさせるお前が悪い。
- 何もできないのに、文句を言うな。
になって行くわけです。
そして、何年もかけて言われ続けると、自分でもそう思ってしまうんですよね。
決して、自分が何もできない弱い人間だとは思いません。
だって、単身アメリカにやってきて、大学院も卒業して、仕事もしています。
でも、同時に彼に言われることは、信じてしまっているんですよね。
それじゃあ、なるくんは、王様のように振る舞って、何でも彼の言う通りにしてきたのか。
それが違うのです。
彼は、自分で決断するのを嫌がります。
そして、わたしに決断させておいて、うまく行けば自分の手柄、うまく行かなければみいの責任というのです。
振り返れば、彼が単独で決断してきたことってない。
でも、上手くいった出来事が彼の手柄になるように、他の人にするためにお話が変わります。
これも、本気で記憶違いをしていると思っていたのですが。。。
違いました。かれは、自分が作り話をしていることも、都合のいいように振る舞っていることも自覚しています。
本当に、恥ずかしげもなく言い張れば、良心的な人は、「ああ、この人は本気でそう思っているんだ」と思ってくれるのです。
ナルシストは、「中身が空っぽ」なので、自分で考えて決断できない。
でも、それを自分のターゲットに知られたり、指摘されたりしたくないので、威嚇行動をする。
「中身が空っぽ」なので、権威のある人のことしか信じない。
虎の威を借りていることも忘れて、自分の力だと思い込んでいるように見せる。
自分を強く見せるために、誰かの助けを求めることができない。
周りに手助けしたいと思わせるための嘘はいくらでもつけます。
このことに気づいたとき、心の底から、この人と離れなければならないと思いました。
ただし、このことに早めに気づいたことが、離婚の話し合いを進める助けになっていきます。